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フィラリア

■フィラリアとは

フィラリアは別名「犬糸状虫」と呼ばれ、蚊が媒介する寄生虫の事です。

感染すると、心臓や肺の血管に寄生し命をおびやかす恐ろしい病気です。


フィラリアの成虫は20cm前後の大きさです。成虫は目に見えないぐらい小さい子虫(ミクロフィラリア)を生みます。

ミクロフィラリアは血液の中に住んでいます。

そのため、フィラリアに感染している犬の血を蚊が吸うと、ミクロフィラリアも蚊の体内に一緒に入ります。

その蚊が別の犬の血を吸う際に、その犬の体内に入っていき感染してしまいます。


病気が進行してくると、主な症状として以下のものが挙げられます。


咳が出る

散歩や運動を嫌がったりする

食欲があるのに痩せてきて、毛づやがなくなってくる

血尿

呼吸困難


しかし、この病気もしっかり予防をおこなうことにより、愛犬を守ることができます。



血液中のミクロフィラリア

手術で摘出したフィラリア成虫

フィラリア症で亡くなったわんちゃんの心臓。
内部にフィラリアの成虫が確認できる。

■予防方法

当院では錠剤のほか、チュアブル剤(おやつタイプ)、注射などを取り扱っています。

錠剤とチュアブル錠はフィラリアに感染させないために4~11月ぐらいまで毎月1回の服用が必要です。

途中で飲ませ忘れたり、最後の1回を忘れたりすると感染することもあります。

特に蚊を見なくなってからの最後の1回が重要です。

予防の時期が近づくと病院から案内のハガキをお届けいたします。


最近ではノミやダニの予防薬と一緒になった薬もあります。

詳しくはスタッフにご相談ください。


1年予防について

これまでの犬のフィラリア予防は毎月投与するお薬が主流でしたが、「なかなか薬を飲んでくれない」「薬を吐き出してしまう」などといった飼主様の悩みがありました。

しかし、1回のお注射で12ヵ月間フィラリアを予防することができるようになりました。


1年予防のメリット

  • ・毎月の投薬し忘れがなくなります
  • ・飲ませる面倒がなくなります
  • ・吐き出してしまう心配がなくなります
  • ・獣医師による注射なので安心・確実にフィラリア予防ができます
  • ・12か月有効なので人が多く混雑する4月や5月を避けて予防することができます。

注意事項

1年予防のお注射の後には、以下の事に注意しながら数日間は健康管理にご注意ください。


  • ・注射当日は、激しい運動は避けて安静にして下さい
  • ・元気や食欲がなくなったり、普段と違った様子がみられる
  • ・じんましん、かゆみ、嘔吐、下痢がおきた時は、すみやかに当院までご連絡下さい


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